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たった一度の人生。 本気で「起業」というエキサイティングな選択肢を考えてもいい。【起業・独立のノウハウガイド 中野 裕哲】

起業コンサル、起業後の経営に関する全面サポートを専門分野とする中野さん。その業種は幅広く、職種もなんでもござれ。起業・独立を目指す人の心強い味方として幅広い支持を得ている。起業家支援の記事は、淡々として時にやさしく、時に厳しい。その想いはどこからきているのだろうか。原点を探る。

All About【起業・独立のノウハウガイド 中野 裕哲】

中野 裕哲(なかの ひろあき) 多数の経験と複数資格で起業準備から経営までまるごと支援する専門家起業コンサルタント、税理士、行政書士、特定社労士。年間約200件の起業無料相談受託。起業準備から経営までまるごと支援。

バブルに翻弄された青春時代

「いま自分があるのは、運と縁のおかげですね」。取材中、中野さんの口からは何度もその言葉がついてでた。一見「ラッキー頼み」とも聞こえるような「運と縁」という言葉の裏には、中野さんの地獄を見た経験があった。

東京で自営業を営む実家で育った中野さんは、バブルの荒波に翻弄された青春を送っている。一時は好景気に乗ったかに見えた家業はその後倒産の危機に遭い、裕福な大学生から一転して、大学に通う交通費もないような境遇へ。そして実家には大きな借金が残った。

「一旦底まで落ちたら、あとは登るだけでしょう? おかげでそんじょそこらのことでは動じませんよ、僕は」とカラカラと笑う。
その後借金も返済し、現在ではその経験も中野さんにとっては財産となった。

自分は得がたい経験をした。けれども、目の前の起業家たちにはあの辛い思いをして欲しくない。だから、今、中野さんは起業コンサルタント(R)として、多くの起業家たちをきめ細かくサポートしている。
「大丈夫!そのくらい、なんでもないですよ。ここはこうすれば。あちらはこうしておきましょう」
力強く、温かく、具体的に声をかけてくれる中野さんを、起業家たちがどれほどありがたく感じているか、想像に難くない。

「全然大丈夫ですよ。はっはっは!」。起業家たちを孤独と不安から救う頼もしい兄貴だ

「運と縁に恵まれて」という言葉の影にあるもの

一旦地獄を見た中野さんを救ってくれたのは、「人」だった。まず物心両面から支えてくれたのは親戚のA氏だった。様々な会社や職業を「現場」で体験するようアドバイスをしてくれ、若き中野さんはそれを実践していく。大手、中小、ベンチャーで、人事、営業、経理、財務、総務、管理職、役員まで。気づけば、どの業務にも精通しているようになっていた。

A氏に助けられたあとは、その友人B氏の会社で金庫番として働く。日々社長(B氏)と接し、経営のノウハウ、日頃の資金調達から新規事業を始めるときの資金調達、新規事業の楽しさや人への接し方などを学ぶ。さまざまな商売の形態を学ぶことで新たに知ることも多かった。
一方、「街の片隅で営む商店も、時代最先端のIT産業も商売の根本は『人との信頼関係』に尽きる」ということを身を持って感じたと中野さんは言う。

「運と縁に恵まれた」というが、筆者はインタビューを通じて、中野さんに運と縁を運んでくるのは中野さん自身の「仕事に対する本気度」「アドバイスに耳を傾ける素直さ」「こつこつと継続する努力」「飽くことのない探究心」そして「信頼関係を大切にすること」だと感じた。


中野さん自身が起業をするかどうか悩んでいたときに友人がそっと渡してくれた紙。 元NBA選手のアービン”マジック”ジョンソンの「『君には無理だよ』と言う人のいうことを聞いてはいけない」と始まるメッセージが書かれていた。今でもその紙は大切な宝物だそう


安心感を与えたい。だから携帯は24時間通話OK。起業家たちからはひっきりなしに電話がはいる

起業家の支援をワンストップで

B氏のもとで、経営のノウハウを学んでいたころ、テレビで人気が出ていたのは「マネーの虎」という番組だった。起業家が事業内容をプレゼンし、投資家である審査員が、出資をするかどうか可否の判定をするというもの。中野さんはこの番組の「虎(審査員)」になりたいと強く思う。と同時に、これからますます起業家は増えるだろうと予測した。

事実、起業家は増えていったが、周りを見渡すと、彼らは皆困っているようにも見えた。
会社のつくり方は行政書士に聞く。税金については税理士にアドバイスを受ける。社会保険については社会保険労務士に相談をする。
ひとつずつ、何を誰に聞くのか、起業家たちは手探りでことを進めている。これを全部ワンストップでできたら起業家たちはずいぶん楽なのではないだろうか。そして、自分の今までの体験・ノウハウ・資格をもってすれば、総合的な起業支援を仕事にできるのではないかと思い立つ。

経済産業省のプロジェクトで、起業家を増やそうとしているサイト(DREAM GATE)に登録している人気専門家に弟子入りをし、2年間修行ののち、起業家をサポートする起業家コンサルタント(R)として満を持して独立。現在8年目となる。

すでに1200人以上の起業家の卵の相談に乗り、事業も軌道に乗っている。起業家及び起業家の卵を前にして気をつけていることは「無理だとは言わない。おだてず、あおらず、可能性をつぶさず、どうすればその人がもっと良くなるのかを徹底的に考えること」。

その人の本気度を見据え、なぜ、何をしたいのか徹底的に聞き、伴走者として相談者に寄り添う。道をはずれそうになればそっと手を差し伸べ、暗い道で迷っている時には道を照らす。自分自身も起業の際には、決心が鈍り悩んだ経験もある。だから起業家たちの気持ちはよくわかるのだ。


「『目的は何か』を徹底して聞きます。お金だけが目的だと、ぶれてきます。ちゃんと目的があって、本気であればこちらも全力でサポートしますよ」

コンプレックス克服のガイド立候補?

中野さんの文章は、ポンポンと歯切れがよく、とても読みやすい。起業について少し興味を持っている人、起業をしたくてもハードルの高さにめげそうになっている人が、気持ちが明るく前向きになるような文章だ。

「記事を通じて、『起業』というエキサイティングな生き方もあるということを伝えたいですね」と語る。起業のノウハウ、考え方、行動のしかたなど余すことなく伝えたい、そんな中野さんの本気が、記事を通して伝わってくる。

ところが聞いてみると「文章を書くのは昔からとても苦手でした」という。なんと、All Aboutに応募したのは、文章苦手コンプレックスを解消したいという中野さんなりのチャレンジだったという。
「ガイドになりたてのころは、文章を書くにも苦労しました。けれどもプロデューサーにみっちり鍛えられましたよ」と苦笑い。けれどもAll Aboutのガイドにチャレンジしたことが知名度のアップにもつながり、商業出版で5冊、電子出版で1冊本を出すことまでできた。現在進行中の本も3冊ある。「文章が下手なりに自分を採用してくれた人がいたおかげ」と、ここでも「運と縁」に感謝を忘れない。

All Aboutで書くということは、中野さんにとってどういう意味を持つのだろうか。
「All Aboutのガイドというのは、専門分野の第一人者ということだと思います。起業についての第一人者の意見を求めてきた人に問いに対して、納得のいく答えを書く。そんな思いで書いています」

さらにもうひとつ、大事にしているのは「ウェブならではの情報を出すこと」だという。
新しい情報というのは、まだ本には書けないことが往々にしてある。だからこそ、新鮮な情報を、目の前の読者に「号外ですよ!」と素早く伝えたいと考えている。


「いや~。実は文章は苦手で、コンプレックスだったんですよ」と照れ笑い


新刊の「マンガでやさしくわかる起業」には、実際に中野さんのクライアントに起こったことが収められており、臨場感があふれる

ビッグビジネスに、世界で最初に立ち会える瞬間

今まで多くの起業家たちをサポートしてきた中野さんが、ワクワクする瞬間とはどんなときだろうか。
「それはもう、一番興奮するのは『これはいける』と思うビジネスアイデアを聞いたときですよ!」と中野さん。「だって、世界的なビジネスになるかもしれないプランを、世界で一番最初に聞く立会人となるわけですから!」とニコリ。

サポートした起業家の会社が上場して、世界的な企業にまで発展することが将来的な夢と考えている中野さんだが、あながち途方もない夢ではないだろう。

その日のために、あらゆるジャンルの起業相談のサポートをすべく、あらゆるトレンドにも注目し、アンテナをはり、情報収集を怠らない。24時間電話対応をし、起業家との二人三脚を続ける。
新しいビジネスを生みだすことは人類や日本の発展につながるはず。日本が挑戦者であふれる国になれば、もっと日本も元気になるはず。中野さんはそう信じてやまない。


起業のすべては、事業計画書から始まる。ビッグビジネスも最初の一歩は事業計画書から!


「僕がサポートした会社が大きく発展しているのを見るのはとてもうれしいことです」
文/宗像陽子 写真/戸田敏治
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