風邪もチーズケーキを食べて治す
月間200種以上のスイーツを食べている平岩さんは、健康管理をどのように行っているのだろうか。伺うと意外にシンプルな方法だった。
それは「摂取した分程度のカロリーは消費すること」。
週に1~2回はジムに行き汗をかく。家で食べる食事は野菜や海草を多く取り入れ、白米だけで炊かず、複数の具材を炊き込むなど工夫しているとのこと。
とはいえ、風邪をひいたときでも食欲が衰えたことはなく、子どもの頃は、大好きなトップスのチーズケーキを食べて回復していたというから、やはり並の人とは違うのかもしれない。
「母が『風邪をひいた時にこそ、しっかり食べなければ!』という人で、体調が悪いと、私が好きだったトップスのチーズケーキを買ってきてくれたんですよ。でもおいしいのとうれしいので元気になっていました」と笑う。
「健康であってこそ、食べ物がおいしいと感じられるし、人に伝えることもできる。代わりのきかない、体が資本の仕事ですから、体調管理は常に怠らないようにしています」
それは「摂取した分程度のカロリーは消費すること」。
週に1~2回はジムに行き汗をかく。家で食べる食事は野菜や海草を多く取り入れ、白米だけで炊かず、複数の具材を炊き込むなど工夫しているとのこと。
とはいえ、風邪をひいたときでも食欲が衰えたことはなく、子どもの頃は、大好きなトップスのチーズケーキを食べて回復していたというから、やはり並の人とは違うのかもしれない。
「母が『風邪をひいた時にこそ、しっかり食べなければ!』という人で、体調が悪いと、私が好きだったトップスのチーズケーキを買ってきてくれたんですよ。でもおいしいのとうれしいので元気になっていました」と笑う。
「健康であってこそ、食べ物がおいしいと感じられるし、人に伝えることもできる。代わりのきかない、体が資本の仕事ですから、体調管理は常に怠らないようにしています」
「病気になっても食欲が衰えたことがないんです」と涼しい顔でサラリ |
スイーツは幸せの象徴。次世代へつなぐ
今、気になるキーワードを伺うと「糖質制限スイーツ」との答えが返ってきた。
高齢化社会になってメタボも無視はできない。
「ケーキって誕生日とかクリスマスに、みんなで食べることが多いですね。でも家族の中に、糖尿病やメタボを気にして糖質を制限している人がいれば、みんながケーキを食べるのを我慢しなくちゃいけないシーンがあると思うんです。
『糖質制限スイーツのおかげでみんなでお祝いできてよかったと涙を流して喜んでくれた』などという話もパティシエの方から伺っていますので、今後ますます注目されるだろうなと思っています」
スイーツジャーナリストとして独立して12年。今、平岩さんはノリに乗っている感がある。
やりたいことを聞けば、「まずは年内に出すスイーツ本について全力で取り組むこと。将来的には、日本のスイーツ界の重鎮である人たちのお話を伺って、菓子業界の歴史をひも解くような本を書きたい」とのこと。偉大なる先人たちから多くを学び吸収し、次世代につないで行きたいという意欲と使命感に満ちた言葉だった。
それは多くの先人たちやパティシエに尊敬の念を強く持つ、謙虚で素直な平岩さん自身の魅力があってこそ成し遂げられるミッションなのかもしれない。
高齢化社会になってメタボも無視はできない。
「ケーキって誕生日とかクリスマスに、みんなで食べることが多いですね。でも家族の中に、糖尿病やメタボを気にして糖質を制限している人がいれば、みんながケーキを食べるのを我慢しなくちゃいけないシーンがあると思うんです。
『糖質制限スイーツのおかげでみんなでお祝いできてよかったと涙を流して喜んでくれた』などという話もパティシエの方から伺っていますので、今後ますます注目されるだろうなと思っています」
スイーツジャーナリストとして独立して12年。今、平岩さんはノリに乗っている感がある。
やりたいことを聞けば、「まずは年内に出すスイーツ本について全力で取り組むこと。将来的には、日本のスイーツ界の重鎮である人たちのお話を伺って、菓子業界の歴史をひも解くような本を書きたい」とのこと。偉大なる先人たちから多くを学び吸収し、次世代につないで行きたいという意欲と使命感に満ちた言葉だった。
それは多くの先人たちやパティシエに尊敬の念を強く持つ、謙虚で素直な平岩さん自身の魅力があってこそ成し遂げられるミッションなのかもしれない。
「そろそろ、今年のクリスマスケーキの動きをリサーチ中です」 |
取材協力:東京製菓学校 |
文/宗像陽子 写真/須藤明子
※本記事の内容は取材時点(2014年8月)の情報です。
※本記事の内容は取材時点(2014年8月)の情報です。
2012バレンタイン 注目の日本人ショコラティエ:前篇 [チョコレート] All About
バレンタイン時期には、大勢の各国ショコラティエが来日します。そんな中、ここ数年、日本人のショコラティエが世界を舞台に活躍し、特に注目を集めています。2012年のバレンタインに合わせて、今、注目したい日本人ショコラティエを2回に分けてご紹介します。第一弾は、1月25日~30日伊勢丹新宿店で開催の「サロン・デュ・ショコラ」に出店しているこの方々です。
日本のバレンタイン催事は、海外からやってくるショコラティエ、パティシエ達への注目傾向が強く、日本国内にも素晴らしい職人達がいて、フレッシュなチョコレートを提供しているにも関わらず、充分に評価されていない一面があります。チョコレートのコンクールなどを地道に取材してきた背景を活かして書いた、独自視点による初のセレクト記事ですが、この頃から、日本におけるバレンタイン時期最大のイベントの一つ「サロン・デュ・ショコラ東京」なども、日本人の職人の力を見直す方向に向かったと見ています。日本人ショコラティエへの注目を高める一助となったのであれば幸いです。
2012バレンタイン 注目の日本人ショコラティエ:後篇 [チョコレート] All About
バレンタイン時期に注目したい、世界を舞台に活躍する日本人のショコラティエをご紹介。第一弾「サロン・デュ・ショコラ」編に続き、神戸と水戸の地から世界に発信する気鋭の若手シェフの新作と、そのうちのお一人が2月にオープンする新店舗の最新情報です。
日本のバレンタイン催事は、海外からやってくるショコラティエ、パティシエ達への注目傾向が強く、日本国内にも素晴らしい職人達がいて、フレッシュなチョコレートを提供しているにも関わらず、充分に評価されていない一面があります。チョコレートのコンクールなどを地道に取材してきた背景を活かして書いた、独自視点による初のセレクト記事ですが、この頃から、日本におけるバレンタイン時期最大のイベントの一つ「サロン・デュ・ショコラ東京」なども、日本人の職人の力を見直す方向に向かったと見ています。日本人ショコラティエへの注目を高める一助となったのであれば幸いです。
一夜城 ヨロイヅカ・ファーム(小田原市) [スイーツ・デザート] All About
2011年11月5日のオープン以来、遠方からも多数のお客様が訪れ、小田原・早川の新たな人気観光スポットとなっている鎧塚俊彦シェフの「一夜城 Yoroizuka Farm」(いちやじょう ヨロイヅカ・ファーム)。これから暖かくなる季節、地産地消を目指したレストラン&パティスリーブーランジェリーで、相模湾を一望する素晴らしい眺望と共に、山海の恵みを楽しむことができます。
鎧塚シェフが農場併設のパティスリーをオープンするに至ったのは、日本の農業の危機的状況を何とかしたい、という思いあってのこと。単に「新店舗がオープンした」という表面的な情報だけでなく、そんなシェフの思いや農家の状況を少しでも伝えることができたことは、社会的意義があったと思います。
贈り物や手土産に人気!パティスリーのギモーヴ5選 [スイーツ・デザート] All About
ここ数年で、人気急上昇のスイーツ「ギモーヴ」。フランス語でマシュマロのことですが、パティシエ達の創意工夫によって、より美味しく見た目も美しく進化しています。華やかなパステルカラーや可愛らしい形で、ホワイトデーのお返しだけでなく、母の日やバースデーのプレゼントや手土産としてもぴったりです。大御所の名品から若手実力派の人気商品まで、そんな「ギモーヴ」のお薦め5選をご紹介。お取り寄せも可能です!
2012年には、「バレンタインの記事は読まれるけれど、ホワイトデーの記事はアクセスが伸びないので書かなくていい」と言われてきたのですが、翌年、「今、ギモーヴは注目度大なので絶対に読まれる」と強く主張して、1年越しで記事化を実現させたものです。
2014年、ドゥーパティスリーカフェ新始動(都立大学) [スイーツ・デザート] All About
2013年12月1日、都立大学の人気店「ドゥーパティスリーカフェ」は6周年を迎えました。オープニングよりシェフパティシエを務めてきた菅又亮輔氏が12月末をもって退職し、2014年1月より、新シェフの高山浩二氏による新体制がスタートします。菅又シェフと高山シェフへのインタビューで、それぞれのお菓子についてや、これからの抱負などを語っていただきました。【2015年4月閉店】
記事のために初めて取材に行ってその一度きりで書いた、というのではなく、何度もお店に通い続け、長く見守って取材してきたパティシエの方々だからこそ、書いて伝えたかった記事。この記事を書けるのは自分しかいない、と思っていました。新たなスタートを迎えた彼らへの応援の気持ちを、私なりに最大限に表現した記事です。
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