「行動派産科医」と名のる竹内さんの活動は幅広い |
人の原点は子宮。それを伝えるのが人生の第3ステージ
竹内さんが産科医として働いてきて改めて思ったのは“子宮”のすごさだった。
子宮は、すべてを受け入れる臓器であり、生まれてきた者、生まれなかった命も、最初に触れる相手。遺伝子や受精などミクロの操作ができる時代になっても、その受精卵を育む子宮は人工的にできそうもない。
だれもの命の原点はこの子宮であり、触れること、触れあうことの大切さを伝えたいという思いから始めたのが「しきゅうちゃんプロジェクト」だ。そして今年、子宮的あり方をより広く発信するために、音楽などを通し「WOMB」(ウーム)という活動をスタートさせる。
「母子の命を救うことにがむしゃらに働いたのが第1ステージ。第2ステージは、医療の中で人間的なあり方を伝えようと取り組んだこと。そして、第3ステージがWOMBの活動。どんなに違う境遇でも、子宮のように、相手を否定せず、あるがまま受け入れることができれば、そこから新たなナラティブが生まれてくる。自分自身も大切にできて、優しくなれるんです。これは、自分の原点に通ずるからだと僕は思っています。そんなことをいろいろなアプローチで社会へ伝えてゆきたい。震災から再生しようとしている日本から、未だに折り合いをつけられないアジアの国々、そして世界へ向けて、100年先の“優しい世界”を願って、仲間たちと一緒に発信していきたいですね」
子宮は、すべてを受け入れる臓器であり、生まれてきた者、生まれなかった命も、最初に触れる相手。遺伝子や受精などミクロの操作ができる時代になっても、その受精卵を育む子宮は人工的にできそうもない。
だれもの命の原点はこの子宮であり、触れること、触れあうことの大切さを伝えたいという思いから始めたのが「しきゅうちゃんプロジェクト」だ。そして今年、子宮的あり方をより広く発信するために、音楽などを通し「WOMB」(ウーム)という活動をスタートさせる。
「母子の命を救うことにがむしゃらに働いたのが第1ステージ。第2ステージは、医療の中で人間的なあり方を伝えようと取り組んだこと。そして、第3ステージがWOMBの活動。どんなに違う境遇でも、子宮のように、相手を否定せず、あるがまま受け入れることができれば、そこから新たなナラティブが生まれてくる。自分自身も大切にできて、優しくなれるんです。これは、自分の原点に通ずるからだと僕は思っています。そんなことをいろいろなアプローチで社会へ伝えてゆきたい。震災から再生しようとしている日本から、未だに折り合いをつけられないアジアの国々、そして世界へ向けて、100年先の“優しい世界”を願って、仲間たちと一緒に発信していきたいですね」
人の原点は子宮。それを伝えるのが人生の第3ステージ |
文/山本初美 写真/金田邦男
※本記事の内容は取材時点(2012年2月)の情報です。
※本記事の内容は取材時点(2012年2月)の情報です。
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