賢く使え。奨学金
久米さんは、ただ奨学金を利用せよというだけではない。「賢く利用せよ」という。
たとえば、学資保険と奨学金はどういう形で利用したら一番得をするのか。
教育ローンと奨学金はどちらが得か、併用できるのか。
「奨学金は在学中は無利子やで。そこを考えなあかん。下に子どもおるんちゃうの?おるんやったら、そのお金置いとこうや」
ざっくばらんに、愛情たっぷりに、時には叱咤激励し。
一番メリットの多い方法を、講演や記事で発信し続ける。
たとえば、学資保険と奨学金はどういう形で利用したら一番得をするのか。
教育ローンと奨学金はどちらが得か、併用できるのか。
「奨学金は在学中は無利子やで。そこを考えなあかん。下に子どもおるんちゃうの?おるんやったら、そのお金置いとこうや」
ざっくばらんに、愛情たっぷりに、時には叱咤激励し。
一番メリットの多い方法を、講演や記事で発信し続ける。
「きちんと就職しないと奨学金を返せない。だから次は就職サポート事業をすすめようと思うてます」。夢は広がる |
奨学金と保護者をつないで
将来的には、経済的に厳しい家庭の子どもたちの学力を上げる私塾のようなものを作りたいと熱く語る久米さん。
「児童養護施設は、子どもたちの心身のケアで精いっぱいやと思います。だから大学の進学率も低いし、中退率も高い。せっかく奨学金を借りても中退してしまったら意味がない。学力つけて、進学して、卒業して就職して、奨学金を返す。そこまでみてやりたい」
まずは現在の会社経営の中で、奨学金の啓蒙活動を一般社団法人にして、奨学金と保護者をつなぐ組織としてより公共性を持たせたいと考えている。
就職サポート事業などは、具体的に話が進んでいる状況にある。
「いつか、『親の年収●●円以下の子のみ入れる塾』を作って成果を上げたいですね。経済的に恵まれている子どもたちに『あそこの塾に入りたいなあ』なんて言わせられたら痛快やね!」
いたずらっぽく笑う久米さんは、いつだってちょっと反体制だ。
「教育は、なんでもかんでもドライに割り切るビジネスとは違うんです」と語る久米さん、
大きな組織、豊かなもの、社会を牛耳っている何やら怪しい仕組みに、チクっと批判をしつつ、今日も進学したい子と親をサポートするために全国を駆け回っている。
「児童養護施設は、子どもたちの心身のケアで精いっぱいやと思います。だから大学の進学率も低いし、中退率も高い。せっかく奨学金を借りても中退してしまったら意味がない。学力つけて、進学して、卒業して就職して、奨学金を返す。そこまでみてやりたい」
まずは現在の会社経営の中で、奨学金の啓蒙活動を一般社団法人にして、奨学金と保護者をつなぐ組織としてより公共性を持たせたいと考えている。
就職サポート事業などは、具体的に話が進んでいる状況にある。
「いつか、『親の年収●●円以下の子のみ入れる塾』を作って成果を上げたいですね。経済的に恵まれている子どもたちに『あそこの塾に入りたいなあ』なんて言わせられたら痛快やね!」
いたずらっぽく笑う久米さんは、いつだってちょっと反体制だ。
「教育は、なんでもかんでもドライに割り切るビジネスとは違うんです」と語る久米さん、
大きな組織、豊かなもの、社会を牛耳っている何やら怪しい仕組みに、チクっと批判をしつつ、今日も進学したい子と親をサポートするために全国を駆け回っている。
文/宗像陽子 写真/須藤明子
※本記事の内容は取材時点(2014年9月)の情報です。
※本記事の内容は取材時点(2014年9月)の情報です。
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