私のこの言葉との出会いは、アドラー心理学の解説書「嫌われる勇気」(岸見一朗・古賀史健)での引用ですが、これは、アメリカの神学者ラインホルド・ニーバー氏による教会での説教の言葉の一節だそうです。(特定の信教を持たない私がこの言葉を挙げるのは少々気が引けるのですが、私を支えてくれている大切な言葉ですのでご紹介させていただきます。)
ここに挙げられている3つの要素は、多様な価値観を持つ人々と関わる上でとても大切なスタンスを教えてくれました。
ここに挙げられている3つの要素は、多様な価値観を持つ人々と関わる上でとても大切なスタンスを教えてくれました。
① 変えられないものを受け入れる「平静さ」
自分の手の届かない部分(過去・他者など)に過剰に反応しない。
② 変えられるものを変える「勇気」
自分の手の届く部分(未来・自分など)は意思をもって取り組む。
③ 両者を識別する「知恵」
目の前の問題がどちらなのか見分ける。
自分の手の届かない部分(過去・他者など)に過剰に反応しない。
② 変えられるものを変える「勇気」
自分の手の届く部分(未来・自分など)は意思をもって取り組む。
③ 両者を識別する「知恵」
目の前の問題がどちらなのか見分ける。
多くの人にとっては当たり前にできていることかもしれません。
でも、物事がうまく運ばず苦しんでいた私にとっては、それまでの自身のスタンスの誤りへの気づきと、希望を与えてくれる言葉だったのです。
でも、物事がうまく運ばず苦しんでいた私にとっては、それまでの自身のスタンスの誤りへの気づきと、希望を与えてくれる言葉だったのです。
■これは誰の問題?
改めて過去を振り返ってみると、私は他者の問題や過去に囚われて疲弊してばかりで、自ら関与できる領域の努力をおろそかにしていました。
他者を優先することに慣れすぎて、他者と自分を同一視してしまっていたのかもしれません。
馬に水を飲ませようと水辺に連れて行くところまでが自分ができること(自分の問題)なのに、馬が水を飲まないこと(他者の問題)に胸を痛め、心を砕いてしまっていたのです。
この言葉と出会ってからもう随分と時が経ちますが、ふとした時に、平静さを欠き、想いだけで突っ走ってしまいそうになることがあります。
この言葉はそんなときのお守り。
危うい自分に気づいたときには、深呼吸をしてこの言葉を思い浮かべながら、こう問いかけます。
―――これは誰の問題?
他者を優先することに慣れすぎて、他者と自分を同一視してしまっていたのかもしれません。
馬に水を飲ませようと水辺に連れて行くところまでが自分ができること(自分の問題)なのに、馬が水を飲まないこと(他者の問題)に胸を痛め、心を砕いてしまっていたのです。
この言葉と出会ってからもう随分と時が経ちますが、ふとした時に、平静さを欠き、想いだけで突っ走ってしまいそうになることがあります。
この言葉はそんなときのお守り。
危うい自分に気づいたときには、深呼吸をしてこの言葉を思い浮かべながら、こう問いかけます。
―――これは誰の問題?
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